福岡女子大学 女性研究者支援室

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2015/06/22
「福女生に聞く、私の研究ライフ☆」vol.11
蒸し暑い季節になってきました。バスや電車は冷房でひんやり。夏風邪をひかないよう、体調管理に気をつけたいものですね!


さて、今回は文系の大学院生の方にインタビューをしました!
橋本直幸先生の日本語教育学研究室で研究されている、修士課程1年の美玲(みれい)さんです。




インタビュー日時:平成27年6月2日 frog
インタビュー?文章:女性研究者支援室員 柴田 rabit

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柴田:    美玲さん、お久しぶりです。美玲さんは、2年前に女性研究者支援室が開室したときの初めての来室者だったのですよ。
       大学院進学の相談をするために支援室に来てくださいましたね。
       今日は大学院のお話のほか、日本に留学して来られるまでについても伺いたいと思います。



柴田:    美玲さんの出身地はどちらですか?
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美玲さん:  内モンゴル自治区の出身です。
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柴田:    後ほど、内モンゴルの文化などについてもお話を聞かせてくださいね。
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?留学について

柴田:    日本に来られるまでは、どのような勉強をされていたのですか?
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美玲さん:  内モンゴルの短期大学で、法律を学んでいました。短期大学を卒業してから日本語の勉強をしました。
       姉が大学時代に日本語の勉強をしており、姉から借りた本を読んでいるうちに日本語に興味を持ち、
       日本語を勉強したいと思うようになりました。



柴田:    モンゴルの言葉についてお話を聞かせてください。

美玲さん:  モンゴルの言葉は縦書きで書きます。漢字はありません。モンゴル語と日本語は文法の並びが似ているのですよ。



柴田:    「日本に行きたい!」と思ったきっかけは何ですか?
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美玲さん:  内モンゴルで日本語を勉強しながら、少しだけ日本語の初級を教える仕事をしていた時に、
       「絶対に日本で継続的に勉強したい!」と思ったからです。
       留学することを最初は親が賛成してくれなかったのですが、私は日本に行くことを諦められず、
       親と1年間話し合い、認めてもらいました。
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柴田:    すごいですね!日本で勉強したいという信念を貫かれたのですね!
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柴田:    日本に来られて1年間は日本語学校に通っておられたのですよね?
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美玲さん:  福岡県小郡市の日本語学校に通っていました。
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柴田:    福岡女子大学に進学しようと思ったきっかけは何ですか?
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美玲さん:  天神で行われていた大学進学の説明会で福岡女子大学のお話を聞き、
       私が希望している学科があることを知ったため、受験しました。
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?大学院について
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柴田:    学部と大学院とでは、どんな違いがありますか?
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美玲さん:  学部の頃は基礎知識を幅広く勉強しますが、大学院では専門的に勉強します。
       先生から研究の仕方や物事の考え方を深く教えていただくことができ、とても面白いです。
       そして、大学院では自発的に研究を進めて勉強をするという点で、学部の頃とは違いがあります。
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柴田:    研究テーマは何ですか?
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美玲さん:  アカデミック?ジャパニーズの視点から見て、論文などで必要となる論理的な表現について研究しようと思っています。
       日本語学習者向きの日本語についての研究です。
       調査の方法は、言語コーパスのデータを使用したり、必要に応じて日本語学習者に質問調査をする予定です。
                 ※「アカデミック?ジャパニーズ」、「コーパス」の説明は、ページの下↓を読んでくださいね!
       
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柴田:    研究室の雰囲気はどんな感じですか?
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美玲さん:  気軽に話しやすい雰囲気です。授業以外にも先生が勉強会を開いてくださり、
       大学院生だけでなく、日本語教育に興味のある学部生と一緒に議論をします。    
       みんなの色々な意見が聞けてとても勉強になります。
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?将来について

柴田:    どのようなキャリアプランを描いていますか?
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美玲さん:  博士後期課程に進んで、もっと勉強を続けたいです。最終的には日本語教育についての仕事をしたいです。
       本当に日本語教育の勉強が好きで、日本語教育のことを考えているとあっという間に時間が過ぎます。
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柴田:    「あっという間に時間が過ぎる」ほど没頭できることは本当に素晴らしいですね!!

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?プライベートについて
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柴田:    大学内のお気に入りの場所はどこですか?
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美玲さん:  図書館が静かで好きです。他には、学部生時代に住んでいた寮のミーティングルームが好きです。
       寮は設備が何でもそろっていて便利ですし、皆で料理もできて楽しいです。
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柴田:    美玲さんがみんなにふるまった郷土料理や、日本人学生に作ってもらった料理はありますか?
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美玲さん:  丸くて薄い、手のひらぐらいの大きさの皮にお肉を包んで焼いて食べるモンゴル料理を寮の友人と作りました。
       私が作ってもらった日本食はお味噌汁です。
       モンゴルには赤味噌しかなく、しかも汁物には使わないので、日本の味噌汁がとても好きです。
       料理は異文化交流で、みんなでよく作りました。
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柴田:    美玲さんの研究活動について、ご家族はどのようにおっしゃっていますか?
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美玲さん:  夫や家族がいつも応援してくれています。応援があるからこそ、頑張って勉強することができています。

柴田:    旦那さまやご家族からの応援、嬉しいですね!
       

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?学部生へのメッセージ
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柴田:    では、学部生にメッセージをお願いします。
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美玲さん:  大学院では自分の好きなことや興味があることを深く調べたり研究できるので楽しいです。
       学部時代に「これをもっと知りたい!勉強したい!」と思っていることがあるならば、
       大学院に進学してそれを追究するのが良いと思います。悔いは残さないようにしてほしいです。
       
       福岡女子大学は私にとってファミリーのような存在です。私は一人で日本に来たので、寮は家のようです。
       先生方は、悩みがあったら勉強だけでなく生活についてもアドバイスをくださいます。
       留学生にとって福岡女子大学は安心して勉強できる場所です。先生や職員の方々は優しくて親切で、感謝しています。

柴田:    嬉しいメッセージありがとうございます!
       美玲さん、今日はインタビューに応えていただき、ありがとうございました。
       これからも研究活動頑張ってくださいね!

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私の研究ライフ☆ミニ知識コーナー

「アカデミック?ジャパニーズ」
直訳すると「学術的な日本語」。大学や大学院、研究機関などで必要とされる日本語のことで、近年の留学生の増加にともない、その実態解明や教育方法についての研究が盛んになってきている。


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「コーパス」

言語研究や語彙索引に利用できる、データベース化された言語資料のこと。英語をはじめとして、様々な言語のテキストデータや音声データが蓄積されていて、コンピュータで検索できるようになっている。

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